土選びはシンプルに!
「家庭菜園を始めてみたけれど、土ってどれを選べばよいの?」
「野菜用」「花用」「果樹用」などたくさん種類があって、どれを使えばいいのかわからない方も多いと思います。
そんな方へ、初心者が迷わず始められる「市販の培養土」の選び方と活用法について、私自身の体験も交えながらやさしく解説します。
なぜ「土」が家庭菜園の成功を左右するのか

植物にとっての「土」は、栄養・水・空気を供給する生活基盤のようなものです。見た目は似ていても、水はけが悪かったり、養分バランスが偏っていたりすると、思うように育ちません。
たとえば私の場合、庭の土壌を改良せずに肥料をざっくり与えたところ、葉が生い茂り過ぎてアブラムシが大繁殖。
土の質と管理は、想像以上に大切です。
初心者は「市販の培養土」でOKな理由
はじめての家庭菜園では、市販の「培養土」から始めるのがもっとも安心です。
「土を自分でブレンドしたほうがいいのでは?」と感じるかもしれませんが、それにはpH調整・排水性・保水性・肥料の量などを自分で考える必要があります。初心者にはハードルが高く、コストもかかります。
私もはじめは迷いましたが、現在は用途に応じて以下のような培養土を使用しています。
- 野菜用培養土:ミニトマト、バジルに使用
- ハーブ用培養土:ラベンダー、ローズマリーなど乾燥気味が好きな植物に
- 果樹用培養土:イチジクなどに使用
- ベリー用培養土:ラズベリーなど酸度調整が必要な植物に
大まかな分類ごとに特化した土を選べば、水やりや肥料の管理もラクになり、育てやすさが格段に上がります。
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土をブレンドするメリットは特定の植物にカスタマイズした配合にできること。上記の培養土でも収穫は十分にできるので安心してください
植物別に見るおすすめ培養土の選び方
▪ 野菜用培養土(例:トマト、バジル)
・水はけと保水のバランスが良い
・あらかじめ元肥入りで、すぐに植え付け可能のものもある
・初期生育が安定しやすく、初心者でも失敗が少ない
▪ 果樹用培養土(例:ラズベリー、イチジク)
・排水性重視+肥料持ちのよい土質
・腐葉土が多く含まれていて、根の健康維持に◎
・ベリー用は酸性の土になるよう配合されており、すぐ使えるので楽
▪ ハーブ用培養土(例:ラベンダー、ローズマリー)
・乾燥気味が好きな品種向けに、水はけの良い構成
・ピートモスやパーライト多めで根腐れ防止にもなります
培養土の種類は守らないといけないの?
培養土の種類が異なっても成長すると思いますが、多少の困難が出てくるかも。
例えばトマトを育てたいときに、手持ちにハーブ用培養土があるとします。水はけが良い=こまめに水やりが必要だったり、肥料が流れ出やすいので肥料を与える間隔にも気を遣う必要が出てくるかもしれません。
栽培経験の少ない初心者こそ、種類の合った培養土を選んで収穫の喜びを味わいましょう。
実際に購入するときの注意点
市販の培養土はとても便利ですが、いくつか注意点があります。
- 袋の内側に水滴が多くついていないか:開けてすぐカビやコバエが繁殖するのを避ける
- 袋から強いにおいがないか:未熟堆肥が入っており、栽培中に発酵して植物の根を傷める
- 袋の表記を見るクセをつける:どの植物に向いているか、元肥の有無などは必ずチェック
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土は100均にも売っていますが、よく水滴がついているものを見かけます。購入時はよくよく見てから購入をおすすめします
どれぐらいの土を買えばよいの?
鉢の大きさは「号数✕3=直径(cm)」です。
また、入る土の量は、
鉢の大きさ | 土の量 |
---|---|
3号(9cm) | 0.3L |
4号(12cm) | 0.6L |
5号(15cm) | 1.2L |
6号(18cm) | 2.1L |
7号(21cm) | 3.3L |
8号(24cm) | 5.1L |
9号(27cm) | 7.3L |
10号(30cm) | 10L |
これで鉢のすりきりぐらいです(鉢の材質、形によってやや異なる)。実際は水をあげるスペースを作るため、0.3L前後は減らして植物を植えます。




古い土の再利用はできる?
使い終わった培養土をそのまま再利用するのはおすすめしません。病害虫や栄養バランスの問題があるからです。
再利用する場合は:
- フルイで根やゴミを取り除く
- 腐葉土・赤玉土などで再調整
- 「古い土のリサイクル材」など専用資材を混ぜる
などのステップが必要であり、中級者向けの内容です。初心者のうちは「1シーズンで使い切る」と割り切ったほうが手間も少なく、衛生的でしょう。
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私も今後は土の再利用に挑戦するつもりです。実体験は記事にしていきますので、そちらも楽しみにしてもらえると嬉しいです
土を捨てる時も気をつけて!
市区町村によっては、土を回収してくれない場合があります。その時は土を購入した店で回収が多いのですが、レシートが必要。また、購入時と同量の土のみ回収となるため、使い切った後の袋も取っておくと後々のためになります。
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私はよくレシートを捨ててしまうのですが、有料回収を頼んだ苦い思い出があります・・・
まとめ|最初は「買うだけ」でOK。慣れたら自分なりの土づくりへ
家庭菜園は「土から自分で作らないといけない」と思われがちですが、最初は市販の培養土を上手に選ぶだけで十分です。
大切なのは、育てる植物に合った土を選び、実際に育てながら調整していくこと。
そして、自分なりの成功や失敗から学ぶことで、より楽しく、確実に腕が上がっていきます。
まずは気軽に、市販の培養土から始めてみませんか?
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